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(株)サラブレッド血統センター(TPC)所属。海外競馬ライター。「月刊優駿」、「週刊競馬ブック」など様々なメディアに原稿を寄稿する


  秋山響のドバイ競馬リポート

レースの回顧

2010 ドバイワールドカップ(G1)




(C)Dubai Racing Club/Andrew Watkins
  G1ドバイワールドカップは、スローペースの逃げに持ち込んだフランス調教馬グロリアデカンペオンが逃げ切り勝ち。ゴール前、3頭が横一線に並ぶ大接戦をわずかにハナ差制した。

 一方、前哨戦・G2マクトゥームチャレンジラウンド3を制し、一気に世界中のメディアの注目の的となったレッドディザイアは11着。スローペースに少しかかり気味になったことで、前走のように直線で爆発的なスピードを繰り出すことができなかった。やや入れ込み気味だったのは、レース直前に行われたセレモニー、特に花火の音に馬が興奮してしまったせいもあるかもしれない。

 確かに、我々人間には素晴らしいセレモニーだったが、馬にとっては怖いだけだろう。最大のショーはレースであるべきで、そのレースに影響を及ぼしそうなイベントには賛成しかねる。

 残念な結果になってしまったレッドディザイアだが、この結果は必ずしも馬の実力を示すものではないだろう。勝ったグロリアデカンペオンも、2着のリザーズディザイアも、3着のアリバーも前哨戦では差しきった相手なのだ。日本馬によるドバイワールドカップ制覇は、ダートからオールウェザーコースに変わったことで、その可能性をグッと増したように思う。
text by 秋山響


ドバイワールドカップ(G1)
3月27日(土) メイダン競馬場 2,000m(オールウェザー) 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
第8レース 21:45(日本時間:26:45)発走  14頭
賞金総額:10,000,000米$ 1着賞金:6,000,000米$
着順 馬番 馬  名 性齢 調教師 騎 手 タイム・着差
1 5 グロリアデカンペオン 牡6 P.バリー T.ペレイラ 2:03.83
2 7 リザーズディザイア せん4 M.デコック K.シーア ハナ
3 1 アリーバー 牡4 M.アル・ザルーニ A.アジュテビ 短頭
4 4 ジオポンティ 牡5 C.クレメント R.ドミンゲス 1 1/4
5 12 マスタリー 牡4 S.ビン・スルール L.デットーリ 短頭







11 3 レッドディザイア 牝4 松永幹夫 C.スミヨン


C.スミヨン騎手
「少しエキサイトしていたかもしれません。4コーナーでこれからエンジンがかかるというところで、他の馬に寄られて力が出し切れませんでした。前走負かした馬が上位に来ているだけに、今回の敗因が分かりません。厩舎スタッフがきっちり仕上げてくれたのに、この結果は残念です。」

松永幹夫調教師
「今回も前走と同じスローペースでした。ただ、前走は折り合うことができましたが、今回は力んでしまい、そのぶん最後伸びを欠いたのかもしれません。レース後の馬体に関しては問題ありません。次走についてはこれから考えます。」

レース映像、成績詳細はJRAホームページをご覧ください。


2010 ドバイシーマクラシック(G1)




(C)Dubai Racing Club/Andrew Watkins
  実に惜しい競馬だった。

 直線、狭いところをこじ開けるようにして伸びてきたブエナビスタ。一歩ごとに、前との差を詰めたものの、先に抜け出したイギリス調教馬ダーレミに3/4馬身まで迫ったところがゴールだった。

 ブエナビスタはこれが初めての海外遠征。そこで、これだけのパフォーマンスを見せたのだから立派だ。勝ち馬との差はスムーズにレースが進められたかどうかの差であり、実力差というわけではないだろう。ペリエ騎手が0.5kgのオーバーウエイトでの騎乗となったことも影響したかもしれない。

 レース後には、ペリエ騎手の口から「凱旋門賞」というレース名が出ていたように、確かにブエナビスタは世界中のどのG1に出ても好勝負に持ち込めるだけの力を示してくれた。勝てなかったのは非常に残念だが、今後に向けて夢が広がる結果だった。

 もうひとつ、このレースで印象的だったのは牝馬の活躍。実は勝ったダーレミ、そして4着のディームも牝馬なのだ。つまり、1、2、4着が牝馬だったわけだ。

 ここのところ、一昨年の凱旋門賞馬ザルカヴァ、昨年の米年度代表馬レーチェルアレクサンドラ、昨年のG1BCクラシックの覇者ゼニヤッタと牝馬の活躍が相次いでいる世界の競馬シーン。ここもそのトレンド通りの結果となった。
text by 秋山響


ドバイシーマクラシック(G1)
3月27日(土) メイダン競馬場 2,410m(芝) 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
第7レース 20:35(日本時間:25:35)発走  16頭
賞金総額:5,000,000米$ 1着賞金:3,000,000米$
着順 馬番 馬  名 性齢 調教師 騎 手 タイム・着差
1 14 ダーレミ 牝5 J.ゴスデン W.ビュイック 2:31.84
2 10 ブエナビスタ 牝4 松田博資 O.ペリエ 3/4
3 13 スパニッシュムーン 牡6 M.スタウト R.ムーア アタマ
4 11 ディーム 牝5 J.バートン J.ルパルー 3/4
5 16 キャバルリーマン 牡4 S.ビン・スルール L.デットーリ 1 3/4



O.ペリエ騎手
「パドックで騎乗したときは非常に良い状態でした。4コーナーで他の馬が外に行くのは分かっていたので、少し待ってから内に入れました。最後は追いつきそうでしたが、勝った馬はそこから更に伸びました。この馬は今後、凱旋門賞も狙えると思います。」

松田博資調教師
「あそこまでいったら、もうちょっと何とかなったのではとも思いますが、これで十分です。ちょっとペースが遅かったですね。しかし終い伸びてくれたので、満足しています。ジョッキーにはリラックスして乗ってきてくれと指示をしていました。応援していただいたファンの皆様、負けてしまいましたが、今後も応援をよろしくお願いします。」

レース映像、成績詳細はJRAホームページをご覧ください。


2010 ドバイゴールデンシャヒーン(G1)




(C)Dubai Racing Club/Andrew Watkins
  押して押してハナに立ったローレルゲレイロ。ハイレベルなメンバーの中にあって、前半、少しエネルギーを使いながらも、最後までよく粘っての4着は大健闘といえるだろう。過去2度の香港スプリントでの大敗で、前評判は決して高いとは言えなかったが、その評価を覆す素晴らしい走りを見せた。

 勝ったキンセールキングはアメリカからの参戦馬。オールウェザー6fの重賞を2連勝中で、前走のG2パロスヴェルデスHでは昨年のG1BCスプリントの覇者ダンシングインシルクスを下していた。今後、さらにG1勝ちを積み重ねていくことになるだろう。欧州遠征も計画されているようだ。

 敗れたとはいえ、ローレルゲレイロはその走りで日本の芝スプリント王者のスピードを十分にアピールするもの。勝つまではいかずとも、ある程度の結果を残したことで、今後、日本の芝スプリンターがこのレースを狙ってくるケースも増えてきそうだ。
text by 秋山響


ドバイゴールデンシャヒーン(G1)
3月27日(土) メイダン競馬場 1,200m(オールウェザー) 3歳以上
第5レース 19:15(日本時間:24:15)発走 10頭
賞金総額:2,000,000米$ 1着賞金:1,200,000米$
着順 馬番 馬  名 性齢 調教師 騎 手 タイム・着差
1 7 キンセールキング せん5 C.オキャラハン G.ゴメス 1:10.89
2 6 ロケットマン せん4 P.ショー R.フラッド 1/2
3 1 ワンワールド 牡5 J.ムーア D.ビードマン 2
4 4 ローレルゲレイロ 牡6 昆貢 藤田伸二 1 1/2
5 2 イーグルフォールズ せん4 D.ヘイズ C.ブラウン 1/4


藤田伸二騎手
「この馬は楽に逃げてどこまで粘れるかというのが本来の姿なのですが、ここ何走かはスタートからズブくなってしまっているように思います。オールウェザーに関しては、走りやすいと感じました。この馬本来の力が見せられなかったのは残念でしたが、日本のファンの方々の応援が間近で聞こえたのが嬉しかったです。」

昆貢調教師
「馬の状態は非常に良かったです。夜間の競馬ということもあり、スタートでは少し戸惑ったのかもしれません。4コーナーで勝った馬にかわされましたが、そこからまた良く粘ってくれました。自分の形で競馬はできましたが、4着というのは多少残念です。ただ、馬は良く頑張ってくれました。」

レース映像、成績詳細はJRAホームページをご覧ください。


2010 ゴドルフィンマイル(G2)




(C)Dubai Racing Club/Andrew Watkins
グロリアスノアは4着に終わったが、直線でじわじわと末脚を伸ばしたレースぶりは日本での競馬ぶりと変わらないもの。勝つまでに至らなかったのは残念だが、世界の舞台でいつもと変わらぬしぶとさを発揮できたのは陣営のチーム力の現れでもあるだろう。

  もうひとつ、ダートの重賞勝ち馬であるグロリアスノアがオールウェザーをスムーズにこなして好走した点も大きな意味を持つ。
  オールウェザーはこれまで芝馬に向いた馬場という評価が一般的で、ダート馬には不利と言われてきた。しかし、グロリアスノアの好走は、ここでいうダート馬とはいわゆるアメリカのダート馬を指すに留まるかもしれないことを示していそう。日本のダートとアメリカのダートは別物。前述の一般的な評価は日本では当てはまらないのかもしれない。

  最後に勝ち馬について。勝ったカーミングインフルエンスのマームード・アル・ザルーニ調教師はドバイワールドカップ開催の数日前に、ゴドルフィンの第2専属トレーナーとして任命されたばかりの若手(33歳)。サイード・ビン・スルール調教師とともにゴドルフィンの馬を手がけることになる。今後もその手腕に注目だ。
text by 秋山響


ゴドルフィンマイル(G2)
3月27日(土) メイダン競馬場 1,600m(オールウェザー) 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
第3レース 17:55(日本時間:22:55)発走 14頭
賞金総額:1,000,000米$ 1着賞金:600,000米$
着順 馬番 馬  名 性齢 調教師 騎 手 タイム・着差
1 4 カーミングインフルーエンス 牡5 M.アル・ザルーニ A.アジュテビ 1:36.57
2 14 グリーンコースト 牡7 D.ワトソン T.オシェア 1
3 12 スカイサーファーズ 牡4 S.ビン・スルール T.ダーカン 1
4 5 グロリアスノア 牡4 矢作芳人 小林慎一郎 1 1/2
5 10 フォーゴットンボイス せん5 J.ノスィーダ R.ムーア 3/4

小林慎一郎騎手
「馬は初めての場所でもどっしりとしていて、心強かったです。道中、外から寄られはしましたが、影響はありませんでした。それでも最後に伸びてくれるところがこの馬の良いところであり、馬は頑張ってくれました。ドバイの空気に触れることができ、感動しました。十分にレースを楽しめました。」

矢作芳人調教師
「騎手はうまく騎乗してくれました。負けたのは仕方ありません。この馬は馬群に入れるほうが闘志を燃やすタイプなので、そのように指示しました。経験を積むために来たのではなく、挑戦することによって初めて得られることがあると思っていました。勝てなかったことは悔しいですが、4着という結果を得ることが出来たことは調教師冥利に尽きると思います。」

レース映像、成績詳細はJRAホームページをご覧ください。


今日のメイダン競馬場


3月26日金曜日

今日もドバイは晴れ。連日、30度を超す暑さが続いている。

今日は日本馬4頭がそろって馬場入り。

ブエナビスタは芝コースに入り、キャンター調整。その動きを見たペリエ騎手は「落ち着いていて、状態は良さそう。ライバルは全ての馬ですが、勝つだけの力は持っていると思う」とコメントしました。

レッドディザイアはオールウェザーコースで軽めの調整。松永幹夫調教師は「少しいらいらしているが、問題のない範囲。一回レースを使って、前走より状態は良さそう。不安はない」と語りました。

グロリアスノアはオールウェザーコースで同じく軽めの調整。矢作芳人調教師は「今日は軽くなりすぎないように指示しました。動きがよく、調子は間違いなく良いと思う」と語りました。

ローレルゲレイロはオールウェザーコースで軽めの調整。 雰囲気のよいフットワークを見せていました。

いよいよ明日に迫ったドバイワールドカップ開催。日本馬4頭の活躍を期待しましょう。


3月25日木曜日

今日のドバイは朝方は霧に包まれていましたが、その後朝9時ころにはその霧も晴れて、またも快晴。気温もぐんぐんと上がって30度を超す暑さになりました。

馬場入りしたのはグロリアスノアとブエナビスタ。

グロリアスノアはオールウェザーコースを軽くキャンターで1周。矢作芳人調教師は「とにかく変わりなく順調で、それがなにより。今日はモヤがかかっていて、そのせいで少し物見をしたが、むしろリラックスしすぎないように気をつけている」と語りました。

ブエナビスタもオールウェザーコースを軽くキャンターで1周。松田博資調教師は「特別変わりなく来ている。カイバもよく食べている。明日はできれば芝コースにいれたい」とコメントしました。

なお、今日はレッドディザイアとローレルゲレイロは馬場入りしませんでした。

ドバイワールドカップ開催当日まであと2日。
今朝は関係者と一般ファンがともに競馬場で朝食を楽しむ「ブレックファストウィズスターズ」も行われ、いよいよ本番へ向けて、盛り上がりを見せ始めています。


3月24日水曜日

今日もドバイの天気は晴れ。太陽が顔を出すとともに気温も上昇。砂漠の国らしい暑さとなった。


朝7時25分にドバイゴールデンシャヒーンに出走するローレルゲレイロははオールウエザーコース単走で追い切りが行われました。昆貢調教師は「ドバイへの輸送で多少体が減ったが、カイバ喰いもよく回復している。安心して調教も出来ている。レースで初めてブリンカーをするので調教でも着けて感触を確かめたが大丈夫だった。いい枠番をひいたので自分の競馬ができそうだ。」とレースへの意気込みを語りました。


そしてドバイシーマクラシックに出走のブエナビスタは7時30分ごろオールウエザーコース単走で最終追い切りを行いました。松田博資調教師は「日本からの輸送は順調だった。馬の状態は落ち着いているしいい感じだ。明日も馬の調子しだいだが馬場入りするかもしれない。順調にきているので日本からの応援よろしくお願いします。」と抱負を語りました。


3月23日 火曜日

ドバイの天気は晴れ。朝から気温もぐんぐんあがりTシャツでも暑いほど。新設されたメイダン競馬場には世界各国からの取材陣も続々と集まり華やかなムードに。


朝7時15分ゴドルフィンマイルに出走するグロリアスノアはオールウエザーコース単走で小林慎一郎騎手を背に追い切りが行われました。矢作芳人調教師は「ドバイへの輸送もオッケーでカイバ喰いもよく、むしろ日本よりいい状態できている。とにかく順調だ。今日の追い切りも問題はなかった。本番は差す競馬になると思うのでスローにはなってほしくない。後に続く日本馬にもいい影響を残せるようなレースをしたい。」とレースへの意気込みを語りました。


そしてドバイワールドカップに出走のレッドディザイアは7時20分ごろオールウエザーコース単走で最終追い切りを行いました。本番を前にした軽快な走りに松永幹夫調教師は「前哨戦での勝利は自分でも驚いた。そのあとも順調にきている。レッドディザイアにとってオールウエザーコースは走りやすい馬場だ。今日の調整は走り過ぎるのを気をつけてやった。今回は相手は強いが無事に走り瞬発力がいきるレースになってほしい。思いがけなくドバイワールドカップに出走する事になったが馬自身は安定していていい感じです。」とコメントしました。


ドバイシーマクラシックに出走のブエナビスタはオールウエザーコースでキャンター調整。最終追い切りは24日行われる予定です。


ドバイゴールデンシャヒーンに出走のローレルゲレイロもオールウエザーコースでキャンター調整24日の最終追い切りに備えました。






2010 ドバイワールドカップ(G1)


3月27日(土) メイダン競馬場 2,000m(オールウェザー) 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
第8レース 21:45(日本時間:26:45)発走予定
賞金総額:10,000,000米$ 1着賞金:6,000,000米$

馬番 ゲート番 馬  名 性齢 重量 調教師 騎 手
1 1 アリーバー 牡4 57 M.アル・ザルーニ A.アジュテビ
2 2 ジターノエルナンド 牡4 57 M.ボッティ K.ファロン
3 3 レッドディザイア 牝4 55 松永 幹夫 C.スミヨン
4 4 ジオポンティ 牡5 57 C.クレメント R.ドミンゲス
5 5 グロリアデカンペオン 牡6 57 P.バリー T.ペレイラ
6 6 ヴィジョンデタ 牡5 57 E.リボー O.ペリエ
7 7 リザーズディザイア せん4 57 M.デコック K.シーア
8 8 ファーゼストランド せん5 57 M.メイカー J.ルパルー
9 9 クラウデッドハウス 牡4 57 B.ミーハン J.ヴェラスケス
10 10 リチャーズキッド 牡5 57 B.バファート G.ゴメス
11 11 トワイスオーバー 牡5 57 H.セシル T.クウィリー
12 12 マスタリー 牡4 57 S.ビン・スルール L.デットーリ
13 13 ミスターブロック せん6 57 M.デコック R.ムーア
14 14 アモールデポブレ せん5 57 J.バートン A.グライダー

3月4日に行われた前哨戦・G2マクトゥームチャレンジラウンド3で鮮やかな追い込みを決めた「レッドディザイア」。逃げ、先行馬が最後まで粘る流れをものともせずに差し切ったその末脚は世界の競馬関係者に大きなインパクトを与えた。一叩きしての上積みも見込める今回はさらに良いパフォーマンスを見せてくれるだろう。日本馬初となるG1ドバイワールドカップ制覇も十分に期待できる。
最大のライバルとなりそうなのがアメリカからやってくる
「ジオポンティ」。昨年はG1アーリントンミリオンS、G1マンノウォーSなど芝G1を4勝。芝で強いことは疑いないが、オールウェザーでも昨年のG1BCクラシックでゼニヤッタの2着となって、トップレベルにあることを示している。強敵になる。
一昨年の仏ダービー馬
「ヴィジョンデタ」も有力候補。ここが昨年12月のG1香港カップ優勝以来の休み明けという点は気になるが、中距離なら確実に良い脚を使う。息の長い末脚はメイダン競馬場のタペタにいかにも合いそうだ。
もう一頭、有力馬を挙げるとすればイギリスの
「ジターノエルナンド」。オールウェザーではG1勝ち(昨秋の米G1グッドウッドS)を含む4戦4勝と底を見せていない。
text by 秋山響


レッドディザイア

ジオポンティ

ヴィジョンデタ



2010 ドバイシーマクラシック(G1)

3月27日(土) メイダン競馬場 2,410m(芝) 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
第7レース 20:35(日本時間:25:35)発走予定
賞金総額:5,000,000米$ 1着賞金:3,000,000米$

馬番 ゲート番 馬  名 性齢 重量 調教師 騎 手
1 1 ジュークボックスジュリー 牡4 56.5 M.ジョンストン R.フレンチ
2 2 イースタンアンセム 牡6 57 M.アル・ザルーニ A.アジュテビ
3 3 アンマー 牡4 56.5 M.アル・ザルーニ R.ヒルズ
4 4 パンリバー 牡5 57 A.カーサル S.カヤ
5 5 キジャーノ せん8 57 P.シールゲン A.シュタルケ
6 6 ポンペヤーノ せん5 57 S.シーマー R.マレン
7 7 ユームザイン 牡7 57 M.シャノン K.ファロン
8 8 ゴールデンソード 牡4 56.5 M.デコック C.スミヨン
9 9 プレシャスパッション せん7 57 M.ハートマン E.トルヒーヨ
10 10 ブエナビスタ 牝4 54.5 松田 博資 O.ペリエ
11 11 ディーム 牝5 55 J.バートン J.ルパルー
12 12 モーリリアン 牡6 57 H.ブラウン K.シーア
13 13 スパニッシュムーン 牡6 57 M.スタウト R.ムーア
14 14 ダーレミ 牝5 55 J.ゴスデン W.ビュイック
15 15 キャンパノロジスト 牡5 57 S.ビン・スルール T.ダーカン
16 16 キャバルリーマン 牡4 56.5 S.ビン・スルール L.デットーリ


「ブエナビスタ」は2月のG2京都記念でジャガーメイル、ドリームジャーニーといった歴戦の牡馬を相手に完勝。G1ドバイシーマクラシック制覇に向けて、大きく弾みをつけた。
その実力は、昨年の桜花賞やオークスのレースぶりで、すでに多くの海外競馬関係者の知るところではあったが、名勝負を繰り広げてきたレッドディザイアがドバイで鮮やかな勝利を挙げたことで、ブエナビスタの評価もさらに高まった印象。力を出し切ることができれば、結果は自ずとついてくる。
イギリスの3頭が強敵。
「ユームザイン」は2007年以降、17戦してわずかに1勝と勝ち味に遅いところはあるが、持てる力の高さは3年連続してG1凱旋門賞で2着に食い込んでいることからも明らかだ。
「スパニッシュムーン」は昨年の2着馬で、ユームゼインとはこれまで3度対戦してすべて先着。ユームゼインとの比較から言っても侮れない。
「ダーレミ」は昨年G1ヨークシャーオークス、G1プリティーポリーSを制し、G1ヴェルメーユ賞では1位入線(走行妨害で5位降着)。牡馬に交じったG1凱旋門賞で5着、G1BCターフでも3着と健闘。BCターフではスパニッシュムーンに先着した。今の欧州2400m路線の最強牝馬だろう。
展開の鍵を握るのがアメリカの
「プレシャスパッション」。いわゆる大逃げで結果を残してきた馬で、ここも断固としてハナを主張しそう。G1BCターフ2着が示すように、少々のハイペースでも気分良く逃げれば、そう簡単には止まらないのがこの馬。後続は仕掛けどころが難しい。

text by 秋山響

ブエナビスタ

ユームザイン

スパニッシュムーン

プレシャスパッション





2010 ドバイゴールデンシャヒーン(G1)

3月27日(土) メイダン競馬場 1,200m(オールウェザー) 3歳以上
第5レース 19:15(日本時間:24:15)発走予定
賞金総額:2,000,000米$ 1着賞金:1,200,000米$

馬番 ゲート番 馬  名 性齢 重量 調教師 騎 手
1 1 ワンワールド 牡5 57 J.ムーア D.ビードマン
2 2 イーグルフォールズ せん4 57 D.ヘイズ C.ブラウン
3 3 ベンバウン せん9 57 K.ライアン P.スマレン
4 4 ローレルゲレイロ 牡6 57 昆 貢 藤田 伸二
5 5 フォースフリーズ せん5 57 D.ワトソン T.オシェア
6 6 ロケットマン せん4 57 P.ショー R.フラッド
7 7 キンセールキング せん5 57 C.オキャラハン G.ゴメス
8 8 ガイエゴ 牡5 57 S.ビン・スルール L.デットーリ
9 9 リーガルパレード せん6 57 D.ニコルス A.ニコルス
10 10 ムシーブ 牡5 57 M.アル・ムハイリ R.ヒルズ

「ローレルゲレイロ」は昨年、芝のG1高松宮記念とG1スプリンターズSを制覇。今回は初のオールウェザーでのレースとなるが、オールウェザーでは芝馬が多く好成績を残しているだけに問題はないだろう。これが3度目の海外遠征でもあり、長距離輸送も心配なさそう。好結果を期待したい。
最大のライバルはシンガポールの
「ロケットマン」。シンガポールの短距離路線では圧倒的な強さを誇る馬で、これまで9戦して敗れたのは香港のセイクリッドキングダムの2着に敗れた昨年5月のクリスフライヤー国際スプリントの1度だけ。その後、骨折して休養に入っていたが、今年2月には復帰戦を楽勝。能力に衰えがないところを見せた。
そのほかでは、昨年のG1BCスプリント4着馬で、前哨戦のG3アルシンダガスプリントでも2着となった地元ゴドルフィンの
「ガイエゴ」、オールウェザー6fの重賞を2連勝中のアメリカ調教馬「キンセールキング」が有力。
text by 秋山響

ローレルゲレイロ

ロケットマン
 



2010ゴドルフィンマイル(G2)

3月27日(土) メイダン競馬場 1,600m(オールウェザー) 北半球産馬4歳以上、南半球産馬3歳以上
第3レース 17:55(日本時間:22:55)発走予定
賞金総額:1,000,000米$ 1着賞金:600,000米$

馬番 ゲート番 馬  名 性齢 重量 調教師 騎 手
1 1 カラハリゴールド せん5 57 D.ワトソン R.ヒルズ
2 2 キャットジュニア 牡5 57 B.ミーハン J.スペンサー
3 3 ルドラッカー 牡4 57 A.ビン・フザイム C.サンチェス
4 4 カーミングインフルーエンス 牡5 57 M.アル・ザルーニ A.アジュテビ
5 5 グロリアスノア 牡4 57 矢作 芳人 小林 慎一郎
6 6 ラッキーファインド せん6 57 M.デコック K.シーア
7 7 コンサルジェネラル 牡6 57 N.アル・マンディール A.グライダー
8 8 ヴェジューヴ 牡4 57 M.アル・ムハイリ W.スミス
9 9 ジェットエクスプレス せん7 57 A.アル・ライヒ R.フレンチ
10 10 フォーゴットンボイス せん5 57 J.ノスィーダ R.ムーア
11 11 デザートパーティー 牡4 57 S.ビン・スルール L.デットーリ
12 12 スカイサーファーズ 牡4 57 S.ビン・スルール T.ダーカン
13 13 サミットサージ せん6 57 L.クマーニ K.ファロン
14 14 グリーンコースト 牡7 57 D.ワトソン T.オシェア

「グロリアスノア」はダートのG3根岸Sの勝ち馬だが、栗東のポリトラックではオールウェザー適性の高さをうかがわせるような良い動きを披露。能力的にはここに入っても、決してひけをとらないだけに、好勝負に持ち込めそうだ。
骨折明けにもかかわらず、前走・AW1200mのG3マハブアルシマールを制した地元ゴドルフィンの
「デザートパーティー」が強敵。昨年はダートではあるものの1600mのG3UAE2000ギニーに優勝。距離にも実績がある。
もう一頭、前走、今回と同距離同コースのG3ブルジナハールを逃げ切ったイギリスの
「キャットジュニア」も有力候補。欧州の芝ではG2で2着が2回あり、G1セントジェームズパレスSでも英愛2000ギニー馬ヘンリーザナヴィゲーターから3 3/4馬身差の4着。一線級に交じって善戦していた実力馬だ。
text by 秋山響

グロリアスノア

キャットジュニア
 



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